④給湯器の選び方-設置タイプについて
給湯器は設置の仕方により異なる商品が製造されており、それに合わせて商品を選ぶ必要があります。
大きく分けて【壁掛型】【据置型】に分けることができますが、そこからさらに細分化されています。
【壁掛型】は一戸建て用の家の壁面に直接ねじで取り付ける一番オーソドックスなタイプ、集合住宅向けの【アルコーブ設置型】【PS設置型】、さらに【PS設置型】のなかで排気ダクトの方向【前方】【後方】【上方】により商品が別で製造されています。
【PS設置型】というのは集合住宅の玄関先の【パイプシャフト】というガス・水道メーターなどが収納されているスペースに設置するタイプで本体は出っ張っていません。
【アルコーブ設置型】というのは集合住宅の玄関先の壁に取り付けるタイプだが、玄関先のスペースに排気が吹きだまらないように本体前から出る排気を横吹きにする排気カバーで逃がすタイプ。メーカーや機種によっては通常の【壁掛型】に別売り部品をつけて代用する場合もあります。
【据置型】は追い炊きの仕方で【一穴】と【二穴】があり、【二穴】は正式には【浴槽隣接タイプ】と呼ばれ、自然循環で追い炊きを行っています。特徴は給湯器本体と家の壁面(内部が浴室)との隙間に二本のパイプが見えます。最近は徐々に強制循環追い炊きの【一穴】タイプに買い替えが進んでおり販売数は少なくなってきています。
そもそも、なぜ【壁掛型】【据置型】があるのかというと、以前一戸建ては【据置型】も多かったのですが、一戸建て住宅の敷地の狭小化が進んだことと、河川氾濫などの水害により据置給湯器が壊れてしまうリスクもあり【壁掛型】の普及が進み、今では一般的となります。
【据置型】のメリットとしては運転時の振動が住居に伝わりにくいという点があります。気になる方は給湯器の運転時の振動が気になってしまうそうです。
買い替えの際に、設置方式を変更したり、設置場所を変えることも可能な場合がありますが、現在の設置状況に合わせて【ガス配管】【給水配管】【給湯配管】【追い炊き配管】が行われているため、変更をするとそれぞれの変更工事が必要(長さが足りないなど)になり工事代が高額になってしまうことが多々あります。
設置タイプは変更せず適切な商品を選ぶことをお勧めいたします。